改良版 C27セレナ用 液晶用スイッチでナビ操作ユニット

後期のe-power用に作った液晶用スイッチを使ってナビ操作したり、プロパイロットのスイッチを使ってドライブモードを切り替えられるユニットですが、使っていて不満が出てきたので改良したユニットを製作しました。

以前のユニットの不満点

OKスイッチと戻るスイッチが咄嗟に押せない

OKと戻るのスイッチは結構押す機会が多いですが、以前のユニットは液晶操作時はSHIFTスイッチを押しながら押す必要が有り、咄嗟に押すことが出来ずに困ることが起きました。

液晶操作時にSHIFTを押しながらの操作が不便

液晶操作用のスイッチは基本いつでもナビ操作に使用して、液晶を操作したいときはSHIFTを押しながら押すことで本来の機能が使えるようにしていましたが、SHIFTを押しながらの作業が面倒に。

電源がOFFの状態ではOKが押せない

OKスイッチを押した時の操作はユニットを経由して行っているので、電源が入っていないとOKが押せません。

ドライブレポートの更新や電源ON前にOKを押すことを求められたときに押せないことがありました。

(これはユニットの仕様上、仕方がないことですが。)

改良点と変更点

OKスイッチと戻るスイッチはいつでも純正の機能を再現

OKと戻るはいつでも純正のOKと戻るにしました。これで操作に迷うことがなくなりました。

SHIFT機能の廃止

ナビ操作のモードと液晶操作のモードをスイッチ操作で切り替えられるようにしました。

切り替えは戻るスイッチの長押しで行います。

液晶操作をちょっとするたびにモードを切り替えるのは面倒なので、ナビ操作モード時は4方向スイッチを長押しすると本来の4方向スイッチを再現。クリックはナビ操作。

液晶操作を長時間する場合は、液晶操作モードに切り替えて行うようにしました。

プロパイロットの車間距離スイッチでの操作の廃止

プロパイロットの車間距離のスイッチでドライブモードを操作出来るようにしていましたが、液晶操作の機能変更の都合上、廃止しました。

ただSHIFTのスイッチが無くなったので、ドライブモードの変更は手元で出来るようにしてあります。

また電源ON後にプロパイロットがONになって欲しいので、その機能は別の方法で実現しています。

オートACCの活用

電源OFF時にOKボタンが押せない点を改善するためには、ユニットに電気が供給されていれば良いので、オートACCを使用することにしました。

説明書ではオートACCに切り替わる条件は、

• リモコンでドアを解錠した時。
• エンジンを停止した時。

となっています。

これを活用すれば、エンジンON前とOFF後にOKを押すことが可能になります。多少バッテリーを消費しますが、電流量は微々たるものなので気にしないことにします。

IG電源からオートACCに変更してみてわかったことですが、エンジンON後、5秒後にスイッチONのようなタイマー系は、ドアロックを解除してオートACCがONになるとスタートしてしまい、エンジンONの前に終わってしまいます。

そのため回路を追加して、オートACCがON かつ IGがONでタイマーがスタートするように変更しました。

このおかげでしっかりエンジンON後にプロパイロットがONになります。

追加点

パーキングブレーキの入力回路の追加

サンキューハザード用スイッチの長押しで通常のハザードが始まるのですが(主に駐車用)、エンジンをOFFにしたらハザードも消えて欲しいのに後期のハザードスイッチはモーメンタリスイッチなので、もう一度スイッチを押さないとハザードが消えません。

これを実現するためにパーキングブレーキの状態を入力する回路を追加しました。

エンジンOFF前にパーキングブレーキが掛かるとハザードを消してくれます。

地味ですが便利です。

仕様

• 4方向スイッチで純正ナビを操作(赤外線信号で操作)
• 2つの通話ボタンにサンキューハザードや外部のスイッチを操作する機能を割り当て
  (スイッチの長押しで純正機能の再現も可)
• プロパイロット自動ON

取り付け方法

取り付け方法はほぼセレナ用 ステアリングスイッチ 外部コントロールユニットと共通です。

赤外線LEDの設置

ナビ操作のうち、広域、詳細、AV、現在地は赤外線リモコンの仕組みで操作しています。
そのため赤外線LEDをルームランプ内に設置しています。
赤外線がナビに届けばOKなので、違うところに取り付けても大丈夫です。

パーキング配線